この空に、あなたに、届け






「え?ううん。なんでもないよ。」




なんでもなかったようにすっと侑耶の横を通りソファーに座った。






「ふーん。」




侑耶はそう言うとあたしの隣に座った。
すると、鼻をくんくんとイヌのように動かしながら





「んで?何作ったの?」




ば、ばれてる…。
物は隠せても匂いは隠せない…


でも、当日に渡したいし





「あ、甘いものだよ」





とっさに出た言葉だった。
でも、嘘は付いてないから大丈夫だよね…?





「甘いもの…ね。」




侑耶はふーっと溜め息をついてリビングを出て行ってしまった。





…どうしたんだろう。