この空に、あなたに、届け







「お前は笑顔が一番いいから。」







「え、う、うん。ありがとう。」






何度どうしたのと聞いても
『なんでもねぇよ』と誤魔化されるばかり





…なんなんだか。






「何かあったら俺に言えよ?」





「うん、分ったって。」




さっきから親のように心配する要
なにがあったんだろう…






「んじゃ、そろそろ帰るか。」





要はそう言ってあたしに手を差し伸べた





「うん!!」



これからも、要と友達でいたいと





心から思った。






「―――……ねぇ。」




「ん?何か言った?」




「いや、なんでもねぇよ。」