「はぁ…はぁ…」
頑張って走って着いたのが9時50分。
な、なんとか間に合った。
あたし、意外と足速いのかな?
そんなとぼけた事を考えていたら…
「お、10分前行動。感心だな。」
「うぇあっ!!」
か、完璧に油断してた。
変な声出しちゃったじゃないかっ!!
あたし、後ろから声かけられるのが苦手なんです。
だってさぁー、ビックリするでしょ!!
「推さー、女の子なんだからもーちょっと可愛い声出せよなー。」
そう言って、ケラケラ笑う要。
意地悪なS男め…っ。
そんなことを思っているうちに手を引かれて
ある場所へと連れて行かれた。

