「え…代わらないんですか?」
「いいのよ。親からの電話も出ない親不孝者なんだから。」
洋のお母さんはクスクス笑いながらそんなことを言った。
「でね?今週の日曜日、急におばあちゃんが遊びに来るって言っててどうしても洋に会いたいなんて言うもんだから、それを伝えようと思って♪」
『じゃ、伝えといてねー♪』
そんな暢気な声を最後に、電話は切れた。
……やった。
「な、なんだって?」
電話を終えた俺を見ながら
洋は恐る恐る聞いてきた。
「?!」
だが、洋は俺の顔を見た途端さらに怯えた表情になり
ベッドの上に縮こまった。
「ま、まさか…」

