綾×綾。~空回りな恋~






ガチャ






「と、ともきぃ?」






そぉーっと部屋へと入ったあたし。





ガサガサッ







何か奥の方で押し入れをあさっている智貴。







「んー・・・・・!? あやっ!? な、なんでここにぃ!?! 下にいてって言ったっしょっ!!!? 」






智貴はちょい怒り気味に言い、あたしに向かってきた。






「だっ、だって・・・・・智貴のそばにいたかったから。」







あたしは正直な事を言ってしまった!!





「はぁ!! 」






智貴は大きな溜息をつくとあたしを部屋から追い出そうとする。







「えっ? なんで? 一緒にいちゃダメなの?」






「いや・・・・・そーゆうワケじゃなくてぇ。」





頭をかく智貴。






かなり困ってる様子。






しょうがないっ!

あたしがこんないい彼女でよかったと思ってね!






「もぉー、いいよっ。 下にいるからねっ!! 」






あたしはスタスタと部屋から出た。






あーあ、あたしって馬鹿? なのかな。






もう、わかんない。