綾×綾。~空回りな恋~






「じゃぁ、他にどんな方法があるの?」





舞が急に身を乗り出して聞いてきた。






「え? うー・・・・・ん。」






「ほらぁー、なんも提案ないんじゃんっ!」






舞があきれて言う。





「そ、そんなこと言われても・・・・・そもそもは。」






そう言ってあたしは拓哉を見る。






「ん? あ、俺?・・・・・のせい??」





拓哉は自分で自分に指さす。





「「そーだよっ!!!」」






舞とあたしは同時に言った。





「こわっ。」





拓哉がちょっと引く。





「ごめん、もういいわ!!」





拓哉はさっさと席を立ち、手を降っていった。





「まったく~。なんなのよ!」






舞は怒り気味に言う。





「あ~、なんか今、青春って感じしたぁ。」





「え!?」





あたしが言った事に舞が予想以上に反応した。