綾×綾。~空回りな恋~





「ほんとにあやを大事にしてくれるのか!?」







お父さんがやっと口を出した。






「はい! あやさんの事はほんとにほんとにまぢ好きなんでっ!! 大事にするに決まってます!!!」







智貴が人一倍でかい声で言う。







「・・・・・・・智貴くん。」






「はい。」






お母さんに話しかけられてそっちに顔を向ける智貴。







真剣なまなざし。







「あやを・・・・・・あやをよろしくお願いしますね。」







え? いいの!? ほんとにいいの?お母さん!?








あやと智貴は二人で顔を見合って笑い合う。








「「やったぁぁ~!!!!」」






二人で手を握り合う。







「こら、まだお父さんの承知がないでしょ。」






お母さんがペシっとあやの頭を叩く。






「「あ。」」






二人はドキドキしながら、お父さんをみる。








「ふむ、まぁ、悪そうな奴ではなさそうだからいいとしよう。」







またまた二人に笑顔がこぼれる。







「お父さん! 大好き!!」






そう言って、あやはお父さんのところに飛び込んでいく。