「あ、あんた何やってるの!?」




あやは叫んだ。



というか驚いた。

こんな所にりょうがいるなんて・・・。



「別に・・・。」



りょうがそっけなく言った。




「とにかく、すぐに喧嘩はやめて!」




「ああ。」



いがいとすんなり喧嘩が治まった。


そしてあやはりょうに手招きした。



今日の自分は変かも・・・。



そう思いつつもりょうを近くの公園に連れて行く。




「大丈夫?」




ばんそこうをりょうの口元につける。




その時、ふいに目が合う。



ドキッ




あたし、なんでこんなやつにときめいてんだろ。




二人はすぐに目を逸らす。





ドキドキ



まだ心臓がドキドキいってる。




うるさいよぉ。





「ありがとな。」



りょうの声が耳には入った。




「いえいえ。」




あやは首を振り、下に垂れた髪を巻き上げた。




なんだろ。


この気持ち。




やだ。




あたし、こんなヤツに惚れてる!?


ありえない!!


ない!ない!!




あやは心で暗示のようにつぶやいていた。