来てしまった。



そこに。




彼が!!




どうしよう。




気まずいよぉ。





「なぁ。」





ビクッ。




突然、こっちに話しかけられたのでビクッた。





「は、はい。」




あいまいな返事をしてしまった。





怖い。





「よろしくな。」




りょうは、低めのトーンでそう言った。




あやは心の内で少しだけ安心感を感じた。





なんだ、そんなに怖い人でもないみたい。





ホッと胸をなで下ろすあや。




キンコーン




放課後、あやは親友の舞に今日あった事を話す。




「あやってさぁ、すぐ人慣れするよねぇ。」




舞はジュースを片手に言った。




「へ? そう? 」



ぜんぜん気にしてなかった。




いがいと、自分の事はわからないもんなんだと感じた。




舞とは、その後も少し話してわかれた。




今日は、いろんなことを知れた気がする。




ちょっと嬉しさが笑みにこぼれた。



そんなふうに街を歩いてたら、なにやら騒がしく人が集まってるとこがある。




周りの人が言ってるのを聞くと、どうやら喧嘩らしい。






あまり関わりたくなかったのでその場を離れようと目をそらした時、





ドンッ



何かがぶつかってきた。



「ぃたぁ。」





「スンマセッ・・・・・って・・・・」



言葉が途切れた。



どうしたのかと振り返ると。




そこにいたのは・・・・・りょうだった。





「「あ。 」」




二人は同時につぶやいた。