「なんか飲む?」
りょうが気遣ってくれる。

きゅん。

胸がぁ、きゅんって。


あやは胸の奥を押さえたい気持ちだった。


「どした?」

りょうが顔を近付ける。


わぁ! やめてぇ。 死ぬ。

あやは大袈裟に思った。


「ははぁ~、緊張してんなぁ?」

りょうがニヤける。

「うるさぁい。」
あやは小声で言う。


「かわいすぎっ。」

そう言って、あやの頭を撫でるとなんか飲み物とってくるといって行ってしまった。


ほっ、りょうって大胆かと思ったけど、やっぱ優しい。

そんなとこが好き。


ガチャ


バタン


「持ってきたぞぉ。」

手にはジュースの入ったコップを二個持っている。

そんなりょうも愛しい。


「さっきからジロジロみすぎっ!」

りょうが睨んでこっちを見た。

「ご、ごめん・・・。」

あやはそばにあったクッションを手にとりつぶやく。

ハズい。

気付いてたんだぁ。


顔は真っ赤。

見られない。


「俺の事・・・かわいいとか思っちゃった?」


うっ。 図星・・・・。

りょうはあたしの事お見通しだね。
改めて、りょうの愛を感じた。


「そんなあやがかわいすぎ。」