【智貴】






ざわざわ…







まわりがざわついてる。







そんなのわかる…







でも、目の前のことについてけてないおれがいる。







「…まぢかよ。」







だって、あやが元カレって言ってるやつに連れてかれたんだぞ?







なんだこのおかしな展開…







「おーい! ともき!どしたのこの状況!?」


友達の一人が慌てて話し掛けてきた。



「わかんねえ…」




俺はボソッと言った。






「なにやってんだよ! 早く追い掛けろよ!!」







「ああ…」






俺は理解できず、ボー然と立っていた。












ぱしんっ!







強烈な音がした。






「お前馬鹿か!? あやちゃんだっけ? …追い掛けないと絶対後悔するからなっ!?」





そういうとずかずかとあっちへ行った。








…あや…!!