「それ違うだろ。」
「何がー?」
「兄弟でおそろいって変。」
「仲のいい兄弟だったら普通なんじゃないの?」
「別に仲良くねぇし…。」
「え、そうなの?」
最近は2人とも普通に話してるからてっきり仲が良いのかと思ってたんだけどな。
「仲良さそうに見えねぇだろ。」
「見えたんだけど」
「冗談キツい。俺と光紀が仲良いとか初めて聞いた。」
大ちゃんはあれだな…
俗に言う…
ツンデレ?
「大ちゃんツンデレだったんだ。」
「…………は?」
え、ツンデレだよね?
「えー、大智ってツンデレだったんだ。」
後ろから、ちょっとバカにしたような声が聞こえた。それは紛れもなく遼の声。
「あ、遼と槙おはよー」
「おはよー、美憂。」
「おはよ。」
ちょうど学校の門が見え始めたくらいの時、遼と槙とバッタリ会った。
「久しぶりだね、遼も槙も。」
「久しぶりだなー。」
あ、そういえば遼、最後に会った日スッゴい落ち込んでたような……