「大智人間じゃねぇもんなー。」

「バカじゃねぇの。」

「バカじゃねぇしっ」

「いちいち突っかかるなよ、遼。」

「だって暇なんだもーん。」

「じゃあ帰れよ。」

しょーもない小さな喧嘩をする3人。

もう慣れたから気にしないんだけどね…


「俺らが帰ったら美憂が危ないしー。」

「えっ?」

「大事な大事な美憂置いて、俺帰れなーい。」

「遼…」

いつもなら突っかかる大ちゃんも、今日ばっかりは大人しい。

「はいはい。」

それだけ返事をして、寝る体制に入った。

「何だ、寝るのかよ?つまんねー…」

「……………」

「うわっ、遂に無視?遼君傷つくー…」

「……………」

「ダメだ、反応0…」


諦めたのか、素直に元いた場所に戻って椅子に座った。

遼は、突っかかってるっていうか……構ってほしいからイタズラしてるって感じなんだよね…

お兄ちゃんに構ってほしい弟みたい。


「よしっ、俺らは帰るか。色々やることあるし。」

「だな…行こ。みるくちゃん」

「あっ、はい。」

「じゃあな、お大事にー」

風磨と恋汰と実瑠ちゃんは帰っていった。