「点滴しましょうか。」
「…………はい…」
早く治すためだもん…
仕方ない…
「準備してきますから、寝ててくださいよ。」
「はーい…」
看護士さんが点滴の準備をするために出て行った。
「大丈夫か…?」
「んー…慣れてきちゃったよ。」
「クリスマスまでに治せよ?」
「うん!」
「渡したいもんあるから」
「分かった!」
クリスマスまでの楽しみが1つ増えたなぁ…なんて浮かれていると
あることを思い出した。
「あっ…!」
「は?」
「あ、いや……何でもない…」
大ちゃんへのクリスマスプレゼント買ってない。いろいろありすぎてすっかり忘れてた。
どうしよう。
柚ちゃんに頼む?
いや…ちゃんと自分で選んだ物を渡したい。
―ガラガラ…
「点滴しますよ。」
「あ、はーい…」



