愛羅武勇×総長様 Ⅱ



「「……………。」」

遼と槙が出て行った瞬間、何故か沈黙。

何て話しかけたらいいんだろう…。


「だ、大丈夫?」

「ん………」

やっぱりなんか怒ってるっ!

「はぁー…」

「っ………」

急にため息をつきだした大ちゃん。


「怒ってる…?」

「何で。」

「………」

「………怒ってるよ。」

やっぱり…

何で怒ってんのか分かんないんだけど…

「分かんねぇ?」

「うん…」

大ちゃんはベッドに座って、あたしの方を真っ直ぐ見つめる。


「遼とキスしようとしてただろ。」

「あ…」

あぁ、そのことか…


―バフッ…

ベッドに倒れ込む大ちゃんに、ゆっくり近寄る。


「あれは体が動かなかったっていうか…」

「…………」

「決してワザと遼とキスしようとしたわけじゃないんだよ?」

「…………」

「ねぇ、大ちゃん」

「バーカ。」

寝転がっていたベッドに座り直した。

大ちゃんの顔が目の前にある。


―チュッ…

一瞬の出来事だった。