愛羅武勇×総長様 Ⅱ


「みーゆーうー!」

「うわっ…!」

病室に入った瞬間、遼があたしに飛びついてくる。

「り、遼…っ…苦しい…!」

「んー……」

抱き締めた手を緩めない遼。

そんなに心配してくれてたんだなぁ…


「もー…可愛いなぁ、遼は…」

「美憂の方が可愛いよ。」

パッと顔を上げて、口を膨らませた。

本気でその辺と女の子より可愛い気がする…


「ふふっ、ありがと。」

「っねぇ…チューしていい?」

………チュー?

ネズミ?

遼の顔があとわずか5センチってくらい近くにある。くっついちゃいそう。


もう少しで唇が触れそうなとき…


「殴るぞ。」

あたしの後ろからドスの効いた低い声が聞こえた。これは怒ってる声だ。


「うっわ…すっげぇ良いとこだったのに…」

「大ちゃんっ!」

「遼、俺らはちょっと出掛けるか。」

「えー、ヤダヤダ。何が悲しくて槙とデートしなきゃなんねぇんだよ。」

「…………強制な。」

遼の腕を無理矢理引っ張りながら、歩いていく。

「はーなーせー!こいつら2人にしたらイチャイチャすんじゃねぇかぁ!」

「付き合ってんだから当たり前。俺らは邪魔者なんだよ。」


―バタン…