「はい、俺酒持ってきたからっ」

そう言って、袋に入った大量の酒の缶を出していく。

「お前どっから持ってきたんだよ。」

大ちゃんが呆れ顔で、遼を見た。

遼は平然とした顔で大ちゃんを見て、「龍泉のやつらからのクリスマスプレゼント」と言った。

確かにあれだけ人数がいれば、この量にも納得がいく。

「こんなに飲めねぇよ。」

「いーの、タダなんだから。飲める分だけ飲めばいいだろ?」

そう言って、まず1番に酒を手にとったのは遼だった。

「ほんと、お前の胃袋疑うわ。」

「いい加減慣れろよなー」

槙はほんとに呆れてて。

あたしもほんとに遼の胃袋を疑った。何ていうか、何に関しても量が多いんだよね。

ビックリするくらい。

「はいっ、かんぱーい!」

人一倍テンションの高い遼に流されて、クリスマスパーティーは始まった。