「あー!ピンクがないっ!」

「そうそう、ピンクメッシュなくしたんだ。 見た感じチャラかったから。」

家に入りながら、槙の話を聞いている。

……それにしても急だな…

確かにピンクメッシュがあったら、チャラくは見えるけど。

「スッゴい違和感。」

「すぐ慣れるって。」

笑いながら言う槙。


―ガチャ…


リビングのドアを開けると、見慣れた顔がある。ただ、1人を除いて。


「お、美憂久しぶりー」

恋汰がニコニコしながら、立ち上がった。

えーっと、大ちゃん、遼、槙、柚ちゃん、海斗、風磨、恋汰……と

……あの子誰だろ?

「あ、この子ね、俺の後輩のみるくちゃん。可愛いだろ?」

「初めましてっ、城戸先輩の後輩の三浦実瑠です!」

少し顔を赤らめながら言う実瑠ちゃん。恋汰が言ったとおり、可愛い。

「初めまして、あたし中原美憂。よろしくね。」

「はいっ!」

恋汰の後輩ってだけあって、元気な子だ。

「美憂、こっちおいで。」

「あ、うんっ。」

柚ちゃんが、大ちゃんの隣を開けてくれた。

そこへ座る。