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-2年前-


『うーん……どうしよう、ハンバーグもいいなぁ……あっ、ドリアもいいかもっ』

『お客様、ご注文はお決まりでしょうか?』

『美憂、どれにするの?』

『んー……じゃあハンバーグで…』


メニューの表紙を見たあたしは、目を輝かせて注文を変えたんだ。



『あのっ、やっぱりオムライスくださいっ!』

その店員さんは、少しだけビックリした顔をしたけど、すぐに笑った。


『…ははっ、…かしこましました』


あたしはまだこの時、これが運命の相手との出会いだ、ということを知らなかった…


-END-