あたし、今日イチゴ何個食べたんだっけ?

さっき大ちゃんに貰ったやつ、みんなが来る前に食べたやつ、今ケーキにのってるやつ……


あれ、3つだ。

大ちゃんもみんなが来る前に食べてるから。

合わせて4つ?


「イチゴねぇじゃん(笑)」

恋汰が笑いながら、遼のケーキを指さした。

「黙れ。つーか…俺のイチゴ食ったの誰だよ?
俺さ、ちょー甘党なんだぞ。」

え、これって言った方がいいの?

「り、遼……これいる?」

可愛い砂糖菓子を、遼の顔を見ずに差し出す。

「いや、いいよ。」

こっちからしてみれば、罪悪感を払いたかったんだけどね。

遠慮されちゃったよ。

「あ、もしかしてイチゴ食った?」

「えっ!」

図星だったから、聞かれて思わず変な声が出てしまった。