それだけ凄い人の彼女が、あたしなんだよね。


「美憂。」

みんながキャーキャー騒いでいる中、大ちゃんがあたしを呼ぶ声がハッキリ聞こえた。


「なーに?」

大ちゃんの目の前に立って、顔を見て返事を待った。


いまだに視線を集めているが、学校生活も今日で終わり。

いくら冷たい視線を浴びたって、そんなの構わない。


「…好き。」

「っ!」

今のは反則だよ。

ほら、周りの女の子達も悲鳴に近い声出しちゃってるもんね(笑)


「あたしも好きっ!」

照れながらも、気持ちを伝えると、大ちゃんは満足したかのように、微笑んだ。


「そりゃあ、良かった。」

「?」

あたしの頭を撫でている途中、気合いをいれたような顔つきになる。

「出来れば、目瞑っててほしいんだけど。」