愛詩-アイウタ-

 置いてかれるなら、走ればいい。誰かに言われた。



 るぅにたどり着き、背中を押した。



「ごめんねっ」



「歩くの遅いなぁ」



「ちょっと止まっただけ!」



 横は土手。川は止まらない。流れ続けていく。



 流されずに、流れたい。そう思う。



 だからひぃはるぅといるのかな?



 わからないことには二通りある。答えが必要なものと、必要ではないもの。



 これは要らないと思う。



 理屈じゃないのだから。



「るぅ、大好き」



 目をしばたかせている。いきなりだから、戸惑ってる?そんなのを見るのも面白い。



「…知ってる」



「やっぱり?」



 いたずらに笑う。



 やっぱり。ひぃの居場所。



「なんか、中年夫婦みたい」



「確かに」



 あは、っと笑い声が出る。



「まぁ、将来の予定ってことでいいんじゃねぇの」



 少し照れてる。



 うれしい言葉。結婚?



「おばあさんとおじいさんになったら?」



「ここ歩こうな」



「まだ17なのにっ」



「別にいいだろ」



 顔赤いよ?思わず笑ってしまう。