愛詩-アイウタ-

「ちかぁ、子供扱いしちゃやだ~」


「だって光璃、妹的存在なんだよね」


「ひぃのがちかより背ぇ高いよっ」


「そういう問題じゃなくって、感覚が」



そうなのだ。光璃は容姿こそ年相応で、キレイ目なのに。

 自分のことは【ひぃ】と呼ぶし、いや、似合わないわけではないのだが。

 話せば話すほど疑問が深くなる。


果たして光璃は同い年なのか?

この喋り方で、光璃は頭がいいのだからさらにおかしい。


「このサイボーグっ」


ちかはデコピンをする。


「いったぁ~…いきなり何すんのっ。仕返し!!」


 光璃も負けずにデコピン返し。

タンッ


「今のヒットした…」


ちかが呟くと満足気に笑う。


「よっしゃ♪今日はひぃの勝ちだね!!」


「デコピンに勝ったも負けたもないけどねぇ」


「まぁ、そうなんだけど!いいの。ひぃの自己満だし!!」