「ん〜!風が気持ちいい!」


伸びをしながら横を歩く慧は、ニコニコしながらあたしの手をとった。


「きゃっ」

「そんな、あからさまに嫌そうな声出さないでよ…」

「そうじゃなくて、びっくりしただけだよ」

「ふ〜ん。」


慧はちょっと拗ねたように口を尖らしながらも、ギュッと手に力を入れてきた。

慧って甘えたさんなのかな。
まだ中学生だもんね〜