ものすごく小さな声で 泣きそうな声で 莉菜は俺の名前を呼んだのを 俺は聞き逃さなかった。 「ああ、そこの後ろの席のあいてるところだ。」 担任はそう説明すると 莉菜はゆっくりと俺に近づいてきて… 隣に静かに座った。 朝に残していった あの香りが一瞬漂った。 そして朝のHRは終わったのだ。