左の方から聞こえてくる隼人の声の方に振り向くと、 大きくはないけど小さくもない傷がたくさん付いていた。 もう何分も経ったのか、血も乾いてる。 「大丈夫だよ、んなもん。」 湧大がア然としてる私の方をため息をつかせるように、 自分の体に付いてる血を舐めてる。