澄みきった青空を屋上から見上げる。



今にも吸い込まれそう。



そこへ、遥が駆け寄ってくる。



満面の笑み―つられて俺も笑う。



何の曇りもない笑顔。




「たくさん泣かせて…

ごめん…

もう大丈夫だから―

俺とずっと一緒にいて」

俺は遥をギュッと抱き締める。



遥は潤んだ瞳で頷く。



自分の存在を全部受け入れてくれた遥。



一緒にいられる幸せを噛み締める。



「私が愛を幸せにする…絶対に」

遥は涙をこぼしながらそう言った。