一瞬戸惑いながらも、遥の震える唇にそっとキスした。



何度キスしても……俺達はちゃんと結ばれないんだろうか?



莉紗さんに怯え続けなくちゃなんないんだろうか?




そう考えれば考えるほどに、キスも深くなっていく。



薄暗闇に白い息が浮かび上がって見える。



呼吸してる感覚も失われてく。



―遥の全部が欲しい―



想いが溢れる。



こんな状況で…そんなこと考えるの間違ってる。



それでも…