遥は無言で見つめ返してきた。



「莉紗さんは…?」

ゆっくりと遥の唇が動く。


一瞬で莉紗さんの手首が浮かぶ。



怖ぇ…怖くてたまんない。


二人ベンチに座った。



「リスカして…助かったんだけど…俺…」

逃げ出したい…―言葉を呑み込む。