「俺は莉紗さんに死んで欲しくない…生きてて欲しい」



「キレイごとなんか言わないでよ」

―莉紗さんは鋭い視線を俺に向ける。



キレイごと…そんな風にしか―俺の言葉は心に響かないんだろうか?



俺は少なくとも、どんなに殴られても莉紗さんに死んで欲しいと思ったりはしなかった。



「そんなつもりはないから」



「じゃ、私を好きだって言える?」



「……」

恋愛感情の好きとか嫌い―それとはちょっと違う気がした。