「愛…顔の傷どうしたの?」



「ケンカ…」



「誰と?」



背中から遥の心配そうな声が聞こえる。



「遥が知らない奴に絡まれてさ…参っちゃったよ」


俺は嘘を全力でついた。



「大丈夫なの?」



「大したことないからっ!!!」

背中でなら嘘つけそう…。



もう、嘘はやめようと思ってたのに。



あと何回嘘をつくんだろ???