いつも通り屋上で一人、カトゥの走りを眺める。



ここからの景色がたまらなく好きなんだ。



鮮やかな夕日が沈んでく光景が、間近に感じられるし。



何より…

遥と出会えた場所だし。



俺はフェンスによりかかる。



これからどうすんだろ?




どうなってくんだろ?



その時、屋上の扉が開く音がした。



画材を持った遥が…いた。


「ごめ……」

そう言って遥は俺に気づくと慌てた様子で、引きかえそうと扉のノブに手をかけた。