「…ってくれ!!出てってくれ!!!」

フラつく足を踏ん張って、二人を部屋から押し出した。



背中をドアに滑らせ、床に崩れ落ちた。



ついさっきまでの、遥の背中の温もりを思い出す。



あったかい温もりから感じる悲しさ。



何もかも無くなればいいー。



涙がとめどなく溢れだす。