―ちょっと先の未来は、 別れてるかもしれない。 ―けど、ずっと先の未来は… もしかしたら その頃もし… お互いに想い合ってたら もしも想い合えてたら… 『また付き合って欲しい。 そん時は絶対幸せにするから』 遥の瞳を見つめて心の中でそう言った。 声には出来ないけど。 俺もそっと手の力を緩める。 遥の指がゆっくりと俺の指の隙間を離れてく。