帰りの電車では、遥が

「あ、東京タワー。ハートのイルミネーション!!」

とか

「観覧車キレイ〜」

なんてほんと見える景色の話をしたぐらいで…


観覧車に乗る約束をしたワケじゃない。



ただ隣に座って、ぎゅっと手を握りしめてた。



ふと、俺の肩に遥の顔が寄り添う。



こんな日常が続いたらいいのに。