全身から力が抜けてくのを感じる。
遥の体が俺から離れる。
―冷たい風が吹き抜けた。
何やってんだろ…。
こんな中途半端で、何やってんだ…。
こんな風に海へ来たって…
何も変わらない現実。
何も変えられないんだ。
それじゃ…無駄じゃねーか。
ツラくなるだけだ…。
「ごめん」
遥はうずくまり背中を向けたままそう言った。
「遥は悪くなんかないから…悪いのは全部俺だから」
遥の体が俺から離れる。
―冷たい風が吹き抜けた。
何やってんだろ…。
こんな中途半端で、何やってんだ…。
こんな風に海へ来たって…
何も変わらない現実。
何も変えられないんだ。
それじゃ…無駄じゃねーか。
ツラくなるだけだ…。
「ごめん」
遥はうずくまり背中を向けたままそう言った。
「遥は悪くなんかないから…悪いのは全部俺だから」



