続☆オカマに恋した☆

全身から力が抜けてくのを感じる。



遥の体が俺から離れる。



―冷たい風が吹き抜けた。



何やってんだろ…。



こんな中途半端で、何やってんだ…。



こんな風に海へ来たって…

何も変わらない現実。



何も変えられないんだ。



それじゃ…無駄じゃねーか。



ツラくなるだけだ…。



「ごめん」

遥はうずくまり背中を向けたままそう言った。



「遥は悪くなんかないから…悪いのは全部俺だから」