原因が原因なだけに…あん時俺が、名前を呼び間違えたから……。 俺のせいだ。 莉紗さんの病室をノックして、ガラッと扉を開ける。 ベッドの上の莉紗さんの背中がやけにちっちゃく見える。 眠ってるのか、起きてるのか、それを確認する勇気がないまま、置かれていたパイプイスに座った。 かける言葉も、何も浮かばない。 ただ、呼吸する莉紗さんの背中を見つめて、ちょっとだけ安心する。 生きててくれてる。 お腹の赤ちゃんは失ってしまったけど……。 莉紗さんまで失うことはたまらなく怖い。