昨夜の記憶が鮮明に蘇ってくる。



可奈さんが前に働いてた美容室のオーナーの娘さんである、俺の二つ年上の莉紗(りさ)さん。




(可奈さんは、俺の母親の年の離れた妹、つまりおばさん。



母親代わりになってもらってる。)



ちっちゃい頃から、良く遊んでた仲。





 酔った勢いだった。



 俺は昨日、そんなつもりで、この部屋へ来たんじゃない。



だから、莉紗さんに無理やり唇を押し当てられた時、拒否した。



それでも、莉紗さんは執拗に迫ってきた。



酒をかなり勧められて泥酔状態だったせいもあって、体はバランスを失ってベッドの上に倒れ込んだ。