その時だった…ーヒールの音が止まった――。 莉紗さんが、階段の上の方でバランスを崩し踏み外した。 とっさに、持ってたショップバッグを放って、俺はくい止めたくて莉紗さんを抱き抱えた。 もちろん、そんなコトで食い止められるはずもなくて。 守りたかった。 莉紗さんを…赤ちゃんを!! 何としても。 ドタ・ドタッ・ガンッ・ドンッー…っと鈍い音が響いた。 宙を転がる…全身に痛みが走る。