「酷いね、疑ってたんだ。
せっかく鈍感じゃなかったって見直したのに。」
「失礼な…ってかだって、お前他の男知らないじゃん。
クラスの奴が、お前に話しかけてもキョドられて終わるってぼやいてた。」
「だって、男慣れしてないんだもん。」
っていうか、他の男なんか見たくない。
拓都が曇って見えてしまう。
他の人のことまで考えて、拓都の記憶が薄れてくのが怖かった。
だって、拓都のことは絶対見失わないなんて自信持って言えるほど、近くなかった。
「でも、拓都には腐るほど女いるじゃん。
私が他の男好きになったくらいでなんら痛手ないでしょ、女なんてヨリドリミドリなんだから。」
「あのなぁ!」
うっわ、また怒鳴った。
「何よ。」
「鈍感なのどっちだ。
俺さっき、お前が好きって言ったのに。」
「え、言ってないでしょ!?」
私は急いで思い出してみるけど、そんなオイシイ文句なかった。
「うん、言ってない。」
「お前に去られんのが怖かったって言った。」
「好きなんて言葉入ってないじゃん!」
なによ、言ってないじゃない。
「それが俺が好きって言ってんのと同じ。」
「わかんないわよ、あんたそれでわかれって言うつもり!?」
憤然と頷かれた。
いやいやいや、わかんない、全然わかんない!
せっかく鈍感じゃなかったって見直したのに。」
「失礼な…ってかだって、お前他の男知らないじゃん。
クラスの奴が、お前に話しかけてもキョドられて終わるってぼやいてた。」
「だって、男慣れしてないんだもん。」
っていうか、他の男なんか見たくない。
拓都が曇って見えてしまう。
他の人のことまで考えて、拓都の記憶が薄れてくのが怖かった。
だって、拓都のことは絶対見失わないなんて自信持って言えるほど、近くなかった。
「でも、拓都には腐るほど女いるじゃん。
私が他の男好きになったくらいでなんら痛手ないでしょ、女なんてヨリドリミドリなんだから。」
「あのなぁ!」
うっわ、また怒鳴った。
「何よ。」
「鈍感なのどっちだ。
俺さっき、お前が好きって言ったのに。」
「え、言ってないでしょ!?」
私は急いで思い出してみるけど、そんなオイシイ文句なかった。
「うん、言ってない。」
「お前に去られんのが怖かったって言った。」
「好きなんて言葉入ってないじゃん!」
なによ、言ってないじゃない。
「それが俺が好きって言ってんのと同じ。」
「わかんないわよ、あんたそれでわかれって言うつもり!?」
憤然と頷かれた。
いやいやいや、わかんない、全然わかんない!


