【短編】Christmas Present

余計なことを言ったと、次の瞬間にわかった。



バッとすごい勢いで拓都は私を振りかえり、睨みつけた。



「馬鹿かよ、お前!」



なんで!?



「なんでそんなこと言うわけ!?
膝丈のスカートはいたくらいで、いちいちうるさいよ!
っていうか、なんで拓都にそんなこと言われなきゃいけないの?」


「言っちゃ悪いかよ。」


「悪いよ。」



ぐっと、拓都は言葉に詰まったように見えた。



そして、いきなり私を引きよせる。



男の力に敵うはずもなく、私はベッドに倒れた。



悲鳴を上げる間もない。



私は必死で身体をよじって、拓都の脚に当たらないように転げた。



「何するの!?
脚、また怪我したいの!?」



なんで悪化させるようなことするのかわからない。



あれだけ落ち込んで、今も苦しんでるはずなのに、これで私の体重がかかって負担かけたら余計…。



「起き上がってみ。」


「は?」


「身体、起こしてみ?」



意味がわからない。



でも、ずっとこうしているわけにもいかないので私は腕をついた。



直後、押さえつけられてまた身体をベッドに打ちつけた。



「何!?」



起き上がれって言ったの、拓都なのに。



「もっかい。
起き上がれ。」


「はい?
拓都が押し戻したんじゃない。」


「いいから。」



言われて私はまた身体を起こそうとした。



でも、今度は力に押されて、身体を浮かすこともできなかった。



「はあっ。」



…無理!



片手で押し戻されるくらい非力な私が、敵うわけない。