「いいか、俺が待てって言ったんだから待て。
ただでさえ今はこの状態なんだ、移動の不便さを考えろ。」
「はいはい。
っていうか、私帰るって言ったのに、勝手に…。」
「黙ってろって言ったんだけど?」
はい。
「なんで帰んの?」
「だって、来客中でしょ。」
「帰しゃ済むだろ。」
さも当然のように言ってのける。
あんたは何を言ってんだ。
「だからさ、せっかく会いにきてくれたんでしょ?
仲いいんだから、私のことは放っとけば?」
「お前な、独自の理論で結論付けるのやめろ、な。
こっちが間違ってんの課疑わしくなる。」
「あんたが間違ってんのよ。」
元気なかったかと思えば、ペラペラとよく喋る。
まぁ、無言よりもいいけど。
「取り敢えず、病室戻るぞ。」
「彼女いるじゃん。
私、変な揉め事はゴメンだよ。」
「だから、彼女じゃない。
ただのクラスメイトだよ馬鹿。」
馬鹿って言うな。
私のほうが賢いわ。
…とか毒づいてみるけど自信はない。
行くぞ、と凄む拓都に負け、私は後に続いた。
ただでさえ今はこの状態なんだ、移動の不便さを考えろ。」
「はいはい。
っていうか、私帰るって言ったのに、勝手に…。」
「黙ってろって言ったんだけど?」
はい。
「なんで帰んの?」
「だって、来客中でしょ。」
「帰しゃ済むだろ。」
さも当然のように言ってのける。
あんたは何を言ってんだ。
「だからさ、せっかく会いにきてくれたんでしょ?
仲いいんだから、私のことは放っとけば?」
「お前な、独自の理論で結論付けるのやめろ、な。
こっちが間違ってんの課疑わしくなる。」
「あんたが間違ってんのよ。」
元気なかったかと思えば、ペラペラとよく喋る。
まぁ、無言よりもいいけど。
「取り敢えず、病室戻るぞ。」
「彼女いるじゃん。
私、変な揉め事はゴメンだよ。」
「だから、彼女じゃない。
ただのクラスメイトだよ馬鹿。」
馬鹿って言うな。
私のほうが賢いわ。
…とか毒づいてみるけど自信はない。
行くぞ、と凄む拓都に負け、私は後に続いた。


