「…っ」 耳元では、目覚まし時計が五月蝿く鳴く。 ガバッと体を起こす彼女の顔には、一筋と涙。 「は…ぁっ……、また…」 もう、何度も繰り返した、過去の夢。 本当に、現実として起こった出来事。 思い出したくないこと。 「瀞璽…っ」 忘れろ、忘れろ忘れろ。 あたしは、ちゃんとしなきゃならない。 こんなこと、してられない。 時間は、あと少し。 サヨナラも、あと少し―――