私はアルさんの運転する車で邸宅に戻ろうと高速を走る。


 隣に座っているクリス君は急に私の顔に顔を近づけた。


 その気配に私は


 「きゃっ」


 声を上げた。


 「ゴメン…驚かせた??ハニーさん」


 「別に…」


 「ハニーさんには…ボクの秘密教えてあげる」


 「!!?」


 クリス君は人差し指を唇にあてる。


 「珪さまには秘密だよ~」


 「…だったから聞かない…後で…何だか…厄介なことになりそうだから~」



 「ええ~~~っ!!?」