下弦の月が静に二人を照らす。


 再び、始まった決闘。


 「!!!?」


 塔が軽く揺れ始めた。

 
 ダーリンはその揺れに気を取られた。
 一瞬だった。


 「!!!?」


 羽生先輩の剣先がダーリンの目元をかすった。


 「ダーリン!!?」



 羽生先輩の剣先はダーリンの眼帯を捉えた。

 眼帯は足元に落ちた。


 ダーリンはその勢いで石畳に尻餅。


 「……」