気を抜けば…命を落とすかもしれない。
 ギリギリの崖っぷちで二人は戦う。


 羽生先輩の剣先がダーリンの白百合に触れようと向かう。


 ダーリンは体勢を崩したように見せかけて…フェイントかわした。


 「くそっ!!」


 羽生先輩は好機を逃し、大声で舌打ち。


 二人は少し…身体を離した。
 夜半の決闘は…なかなかケリがつかない。
 見ている私たちは二人を唯、見守るしかない…。


 互いの様子を伺い、好機を狙う。


 羽生先輩とダーリンは肩で呼吸を繰返す。