一通り…全員に挨拶。私たちはバルコニーに出た。

 
 「疲れたか?ハニー」


 「別に…」


 「別れさせられるかと思って…内心…気が気でなかった」


 「婚約者候補って…私以外にも…居るってことでしょ?」


 「ああ~何人か…」


 「ホントに居るの??」


 私は向きにダーリンを問い詰めた。
 私よりも選りすぐりのお嬢様たちばかりだと焦った。
 私なんて…孤児で…叔父様は居るけど…ダーリンの庇護がないと会社は
瞑れちゃう唯の普通の女の子。


 「何でそんなに向きになる?俺のこと嫌いなんだろ?」