先生が来て…冬子も…席に着く。



 武士は私を殴ったせいで…私の親衛隊の誰かに…殴られた??



 「冬子の言ったことは憶測だ…気にするな…ハニー」



 武士は考え込む私に顔を近づけ、小さな声で話かける。



 「でも!!?」



 「…ハニーを殴ったのは事実だし…」



 「でも…そのせいで試合に…」



 私を庇ったばかりに…武士は…傷ついた。



 私はもっと早く気付きべきだった。自分の本当の気持ちに…。
そうしたら、武士の心まで傷つけることなかったし…
以前のように…幼なじみとして程好い距離を保つ
ことが出来た。冬子とだって険悪な雰囲気にはならなかった。