―…そんな時だった。



ふいに締め切った教室なのに

肌に風の冷たさを感じたのは。




「じゃあ、




―…歌ってくれよ。」




艶のある長めの髪は本当に綺麗な茶色で

不適に笑う姿は完璧すぎて、見開いた目は戻せない。



これが、



―…仁。