特別かっこいい訳ではない祐輔。
でもやんちゃで人懐っこい性格から友達も多いし人気者。
いつも誰かしらといても中心的になるのは祐輔だった。
差別とかイジメが嫌いで、男女問わず優しい祐輔に惹かれたのは小学校6年生になりたての時。
幼なじみの友情が愛情に変わるなんて思ってもいなかった私は、戸惑った。
好きだと自覚したらどうしたらいいのか分からなくて、いつもどうやって接していたか忘れちゃって。
話し掛けられてもドキドキして上手く話せなかった。
一緒に遊んでても気になりすぎて笑顔が上手く出来なかった。
この頃に、距離が置かれるようになったね。
―――私と祐輔の関係が崩れ始めたのは、きっと私の所為。
毎年一緒に過ごしたクリスマスも誕生日も、いつしか別々になった。
毎年あげていたバレンタインのチョコだって、渡せなくなる程に、私の恋心は大きくなっていたの。

